Linuxにハードディスクを増設する

Linuxマシンにハードディスクを追加したときのメモ。

 

■手順

  1. 現在の確認を確認しておく。
  2. ハードディスクを設置・接続する。
  3. ハードディスクにパーティションを作る。
    (何個かの領域に区切る)(fdiskコマンド)
  4. 各パーティションをフォーマットする。
    (領域を耕す)(mke2fsコマンド)
  5. マウントする。
    (ディレクトリ名を割り当てる)(mountコマンド)
  6. 自動マウントの設定(/etc/fstab)

■ディスク容量とパーティションの確認

 ディスク容量を確認

# df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
/dev/hda2 36G 4.5G 29G 14% /
/dev/hda1 99M 8.5M 85M 10% /boot

 ディスクパーティションを確認

# fdisk -l /dev/hda
ディスク /dev/hda: ヘッド 255, セクタ 63, シリンダ 4865
ユニット = シリンダ数 of 16065 * 512 バイト

デバイス ブート 始点 終点 ブロック ID システム
/dev/hda1 * 1 13 104391 83 Linux
/dev/hda2 14 4735 37929465 83 Linux
/dev/hda3 4736 4865 1044225 82 Linux スワップ

■ハードディスクのデバイス名

IDEハードディスク

1台目 /dev/hda (プライマリのマスタ)

2台目 /dev/hdb (プライマリのスレーブ)

3台目 /dev/hdc (セカンダリのマスタ)

SCSIハードディスク

1台目 /dev/sda

2台目 /dev/sdb

3台目 /dev/sdc

今回追加するのはIDEの2番目のディスクなので/dev/hdbとなる。

■ハードディスクの取り付け

ハードディスクを物理的に取り付けてケーブル、電源を配線する。

■ハードディスクにパーティションを作成する

Linux起動後、fdiskを行う。

# fdisk /dev/hdb

コマンド (m でヘルプ): n
コマンドアクション
e 拡張
p 基本領域 (1-4)
p
領域番号 (1-4): 1
最初 シリンダ (1-9964, 初期値 1): (Enterキーを入力)
初期値 1 を使います
終点 シリンダ または +サイズ または +サイズM または +サイズK (1-9964, 初期値 9964): (Enterキーを入力)
初期値 9964 を使います

「終了シリンダ」で「+1024M」と入力すれば1GBの領域を指定したことになる。

新規に作成されたパーティションは、デフォルトで「83 Linux」に設定されている。変更したいばあいは、「l」でタイプをリストアップして確認し「t」でタイプ変更する。

 

一連の作業が完了したら「w」で設定内容をハードディスクに書き込む。設定を無効にしたいときは「q」を入力する。

 

行ったパーティションの設定を確認する。

# fdisk -l /dev/hdb

ディスク /dev/hdb: ヘッド 255, セクタ 63, シリンダ 9964
ユニット = シリンダ数 of 16065 * 512 バイト

デバイス ブート 始点 終点 ブロック ID システム
/dev/hdb1 1 9964 80035798+ 83 Linux 

 

 

■ハードディスクのパーティションをフォーマットする

新規に作成したパーティション上にファイルシステムを作成する必要がある。新規に作成したパーティションの数だけmke2fsコマンドを実行する必要がある。

# mke2fs /dev/hdb1
# (mke2fs /dev/hdb2)
# (mke2fs /dev/hdb3) 

 

■ハードディスクをマウントする

ハードディスクをマウントする。

最初にマウント先を用意する。(マウントポイントの作成)

マウントポイントといっても普通のディレクトリを作るだけ。

# mkdir /home1

試しにマウントする。

# mount /dev/hdb1 /home1

 

確認する。

# mount
/dev/hda2 on / type ext2 (rw)
none on /proc type proc (rw)
usbdevfs on /proc/bus/usb type usbdevfs (rw)
/dev/hda1 on /boot type ext2 (rw)
none on /dev/pts type devpts (rw,gid=5,mode=620)
/dev/hdb1 on /home1 type ext2 (rw)

 

ディスク容量の確認

# df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
/dev/hda2 36G 4.5G 29G 14% /
/dev/hda1 99M 8.5M 85M 10% /boot
/dev/hdb1 75G 20k 71G 1% /home1

 

アンマウントして外すとき

# umount /home1

 

 

■自動マウントさせる

システム起動時に自動的にマウントするように/etc/fstabファイルを編集する。最後に1行追加した。

# vi /etc/fstab
LABEL=/ / ext2 defaults 1 1
LABEL=/boot /boot ext2 defaults 1 2
/dev/fd0 /mnt/floppy auto noauto,owner 0 0
none /proc proc defaults 0 0
none /dev/pts devpts gid=5,mode=620 0 0
/dev/hda3 swap swap defaults 0 0
/dev/cdrom /mnt/cdrom iso9660 noauto,owner,kudzu,ro 0 0
/dev/hdb1 /home1 ext2 defaults 1 2
項目1 項目2 項目3 項目4 項目5 項目6

 

項目4
defaultsは、rw,suid,dev,exec,auto,nouser,asyncと指定するのを省略したかたち。fdやcdromはnoautoを指定している。defaults,usrquotaと指定すればユーザクォータが有効になる。

 

項目5

ユーティリティでバックアップする頻度を指定する。0はバックアップなし。1は1日に一回。2は2日に一回。

項目6

起動時にfsckがチェックする順番を指定する。0はチェックなし。ルートファイルシステムは1で、それ以外は2または2以上を指定する。

■再起動して自動マウントを確認する

再起動する。 

# shutdown -r now

自動マウントされたか確認する。

$ df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
/dev/hda2 36G 4.5G 29G 14% /
/dev/hda1 99M 8.5M 85M 10% /boot
/dev/hdb1 75G 20k 71G 1% /home1 (hdb1がhome1に自動マウントされている)