Solarisの引っ越し
- 2008.08.20
- Solaris
ベライゾンに置いてあるイントラネットを社内のサーバに引っ越すことになった。
数年に一回、サーバの引っ越しがあるので備忘録として作業記録を残すことにした。
目次
■引っ越しの手順
OSインストール後の作業。
- ユーザを登録する
- コマンドパスを設定する
- ライブラリパスを設定する
- FTPDの設定
- IPアドレスの追加、ホストの設定、ネットワークの設定
- Apacheを起動する
- プリインストールされているMySQLの設定
- PHPの設定
- Javaの設定
- ファイルディスクリプタを変更する
- 必要の無いサービスの停止
- Oracleの引っ越し
- MySQLの引っ越し
- Webアプリケーションの引っ越し
- Crontabのコピー
- シェルスクリプトのコピー
- /etc/init.d/起動ファイルのコピー
こんなところかな。
テストが完了して、DNS変更日(引っ越し完了日)に行う作業。
- Oracleデータのエクスポートとインポート
- MySQLデータのファイルコピー
- Apacheログファイルのコピー(ログ形式を確認しておくこと)
■各ユーザの.profileの設定
今回、海外サーバでGMTの設定になっていたので、 各ユーザの.profileで、
TZ=Japan を指定した。Webアプリケーション(Java)の日付にも影響を与えていた。
■FTPDの設定
今までのSolarisでは、ProFTPDを利用していたが、今度のサーバでは管理者がいるため、勝手にFTPソフトを変更できないので、Solaris10に入っているFTPDを使うことにした。
作業のポイント
- chroot環境の構築
- .htaccess等のドットファイルを転送するための設定
■Apacheの引っ越し
- とりあえずノーマルのApache2が起動することを確認する。
- httpd.conf を引っ越しする。
- httpd.conf に記載されているIPアドレス、ホスト名を修正する。
- httpd.conf に記載されているバーチャルホストのディレクトリを作成する。
■SiteTrackerの引っ越し
- SiteTrackerのインストーラをFTPで新サーバへ転送する。
- ログファイルを転送する。このとき優先順位の高いものを先に転送しておくと、それをすぐにサービス再開できる。
- Apacheを動かし、SiteTrackerをインストールする。
◎SPARCとX86では、バイナリが違うので、再インストール、再計算の必要がある。
◎たとえ同じSPARC同士での引っ越しであっても、ホスト名が変わると次のコマンドを実行する必要がある。
■SiteTrackerのURLを変更する
サーバの移動などで、URLを変更することがある。
■SiteTrackerを実行する
ページタイトルを取得するために、サイトトラッカー自体がwww.exsample.comへhttpアクセスできるように/etc/hostsを設定しておく。
■WebReleaseの引っ越し
新Solarisには、Apache1.3とApach2が入っている。WebReleaseはApache2が必要なため、Apache1.3を停止させておく。
# cd /etc/rc3.d # ./S50apache stop # mv S50apache _S50apache
Apache2を初めて利用する場合は、httpd.confを用意する。
# cd /etc/apache2 # cp httpd.conf-example httpd.conf # vi httpd.conf
Apache2を起動する。
# svcadm enable apache2
-
前の記事
Apple Final Cut Pro から複数のシーケンスを書き出す 2008.08.08
-
次の記事
Solarisでコマンドパスを追加する 2008.08.20