Solarisの引っ越し

ベライゾンに置いてあるイントラネットを社内のサーバに引っ越すことになった。

数年に一回、サーバの引っ越しがあるので備忘録として作業記録を残すことにした。

 

■引っ越しの手順

OSインストール後の作業。 

  1. ユーザを登録する
  2. コマンドパスを設定する
  3. ライブラリパスを設定する
  4. FTPDの設定
  5. IPアドレスの追加、ホストの設定、ネットワークの設定
  6. Apacheを起動する
  7. プリインストールされているMySQLの設定
  8. PHPの設定
  9. Javaの設定
  10. ファイルディスクリプタを変更する
  11. 必要の無いサービスの停止
  12. Oracleの引っ越し
  13. MySQLの引っ越し
  14. Webアプリケーションの引っ越し
  15. Crontabのコピー
  16. シェルスクリプトのコピー
  17. /etc/init.d/起動ファイルのコピー

こんなところかな。

テストが完了して、DNS変更日(引っ越し完了日)に行う作業。

  1. Oracleデータのエクスポートとインポート
  2. MySQLデータのファイルコピー
  3. Apacheログファイルのコピー(ログ形式を確認しておくこと)

 

■各ユーザの.profileの設定

今回、海外サーバでGMTの設定になっていたので、 各ユーザの.profileで、

TZ=Japan を指定した。Webアプリケーション(Java)の日付にも影響を与えていた。 

 

■FTPDの設定

今までのSolarisでは、ProFTPDを利用していたが、今度のサーバでは管理者がいるため、勝手にFTPソフトを変更できないので、Solaris10に入っているFTPDを使うことにした。

作業のポイント 

  • chroot環境の構築
  • .htaccess等のドットファイルを転送するための設定 

 

■Apacheの引っ越し

  1. とりあえずノーマルのApache2が起動することを確認する。
  2. httpd.conf を引っ越しする。
  3. httpd.conf に記載されているIPアドレス、ホスト名を修正する。
  4. httpd.conf に記載されているバーチャルホストのディレクトリを作成する。

 

■SiteTrackerの引っ越し

  1. SiteTrackerのインストーラをFTPで新サーバへ転送する。
  2. ログファイルを転送する。このとき優先順位の高いものを先に転送しておくと、それをすぐにサービス再開できる。
  3. Apacheを動かし、SiteTrackerをインストールする。

◎SPARCとX86では、バイナリが違うので、再インストール、再計算の必要がある。 

◎たとえ同じSPARC同士での引っ越しであっても、ホスト名が変わると次のコマンドを実行する必要がある。

 

■SiteTrackerのURLを変更する

サーバの移動などで、URLを変更することがある。

 

■SiteTrackerを実行する

ページタイトルを取得するために、サイトトラッカー自体がwww.exsample.comへhttpアクセスできるように/etc/hostsを設定しておく。

 

 

■WebReleaseの引っ越し

新Solarisには、Apache1.3とApach2が入っている。WebReleaseはApache2が必要なため、Apache1.3を停止させておく。

# cd /etc/rc3.d
# ./S50apache stop
# mv S50apache _S50apache 

 Apache2を初めて利用する場合は、httpd.confを用意する。

# cd /etc/apache2
# cp httpd.conf-example httpd.conf
# vi httpd.conf 

 Apache2を起動する。

 # svcadm enable apache2